2016年以降におけるメディア(情報)接触感覚の変化。

2007年までは広告はマスメディアを考えていればよく、表現にこだわり、ビジュアルにこだわり、マーケティングや戦略を検討することは当たり前だった。また広告戦略がよければ売れる時代だった。すなわち数ある商品の中から選んでもらうために強部点の発見と顧客の心をくすぐる戦略が重要だった。

 

おおよその概略としては、その商品・サービスのユニークセールスポイントを導きだし、どう演出すれば価値を感じてもらえるのかを大衆マスメディアに掲載することが重要だった。

 

これは今でも、戦略性に欠けたコミュニケーションでは誰の心も動かせないことは通用する大事なポイントだ。


  しかし2007年以降はWebサイトにさらにソーシャルメディアも登場してマスメディアと合わせてトリプルメディアと呼ばれるようになった。これは市場にインパクトを与えるマスメディアを広告代理店から買うペイドメディア。それと自社でいくらでもコントロール可能な自社メディア。そして消費者からの評判を期待するソーシャルメディアの三つを合わせえてトリプルメディアと呼ぶ時代が訪れた。

 これにより商品の品質、サービスの多方面な情報を短時間で消費者はレビューサイト等で取得できるようになり、広告でのユニークセーリングポイントの実態とかけ離れていることがあればすぐにわかるようになり逆効果の評価が広まりかねない時代が到来した。

 

 2016年現在、このメディアでの区分すらも意味がなく、どのメディアでも自由に使い分け購入や生活の指針にしているユーザが増えている。テレビよりもYOUTUBEの商品レビューや購入前にSNSで人に相談をする。もしくはアマゾンの評価を自身の絶対評価として想定することができる。

 これは花束を買うときは写真で見たら価値がおおよそわかるので購入できるが、カメラや料理は写真やコピーなどの広告ではわからない形而上学的な商品だからだ。つまりこれらには実際は購入して使わなければ納得できない要素が多く含まれた商品やサービスに当たる。しかし現在では、それがレビュー記事など自分への真実を伝えるメディアで理解がおおよそできる。

 この状況では戦略というような西洋から来た売るための科学がコントロール不可能な時代が訪れている。過剰なセーリングポイントの訴求やコピーのレトリックを追うあまりに実態と離れる訴求文章は逆効果を招くことになりかねない。

 デザインやコピー、そして表現全体のアトモスフィアーのような要素は、まずは正直で誠実さが何よりも求められている。人にも人格があるように企業にも社格がありこれが消費者はすぐに企業の魂を見破ることができる時代が到来した。

 これはマーケティングや戦略という「戦いの時代」から「魂の時代」に次元が移ったことを意味する。広告ビジネスで求めれれるのはクライアンと制作者側の消費者に対しての誠実さのコミニケーションとデザインが最重要事項になる。